地中熱利用の概要
地中熱(ちちゅうねつ)
地下100メートル前後の地中は常に15~16度の温度を保っています。
火山地帯に限られる地熱発電とは異なり、季節や環境に左右されない利用範囲の広いエネルギーとして注目されています。
地中熱利用のメリット
- 地球温暖化を防止します。
- 電気代を大幅に削減出来ます。
- いつでもどこでも利用可能です。
- ヒートアイランド現象を抑制します。
地中熱ヒートポンプシステムの熱交換方法
- 通常のエアコンは空気から採熱(空気へ放熱)して暖房(冷房)を行います。
- 地中熱ヒートポンプは地中から採熱(地中へ放熱)して暖房(冷房)を行います。
地中熱のメリット
地球温暖化を防止します
安定した熱源である地中熱を利用することにより、従来のシステムに比べてCO₂排出量を削減し、地球温暖化の防止に貢献します。
電気代を大幅に削減できます
安定した熱源である地中熱を利用することにより、従来のシステムに比べて大きな節電効果が期待できます。
いつでもどこでも利用可能です
あらゆる地層に適用可能で、場所を選ばずコンスタントに熱エネルギーを供給します。
ヒートアイランド現象を抑制します
冷房時の排熱を大気中に放出しないため、ヒートアイランド現象の緩和に貢献できます。
耐用年数が長いです
地中熱交換器は樹脂製のため、長い耐用年数が期待できます。
省エネルギー効果・C0₂排出削減効果を発揮します
CO₂・運転費削減効果
| 所在地 |
用途 |
CO₂排出削減効果 |
運転費削減効果 |
排出量 (t・CO₂) |
削減量 (t・CO₂) |
削減率 (%) |
運転費 (千円) |
削減量 (千円) |
削減率 (%) |
| 地中熱 |
従来の 方式 |
地中熱 |
従来の 方式 |
| 愛知県 |
空調 |
30 |
37 |
7 |
19 |
|
|
|
|
| 秋田県 |
空調 |
26 |
46 |
20 |
43 |
|
|
|
|
| 愛知県 |
空調 |
0.62 |
0.84 |
0.22 |
26 |
|
|
|
|
| 千葉県 |
空調 |
0.89 |
1.41 |
0.52 |
37 |
|
|
|
|
| 千葉県 |
温水プール |
167 |
302 |
135 |
45 |
|
|
|
|
| 兵庫県 |
温水プール |
136 |
378 |
242 |
64 |
5,900 |
11,500 |
5,600 |
49 |
| 広島県 |
温水プール |
120 |
270 |
150 |
56 |
5,100 |
9,300 |
4,200 |
45 |
| 神奈川県 |
温水プール |
52 |
73 |
21 |
29 |
2,300 |
3,900 |
1,600 |
41 |
| 東京都 |
温水プール |
65 |
107 |
42 |
39 |
4,500 |
6,500 |
2,000 |
31 |
| 神奈川県 |
農業ハウス |
700 |
811 |
111 |
14 |
80 |
100 |
20 |
20 |
| 広島県 |
農業ハウス |
13 |
20 |
7 |
35 |
520 |
620 |
100 |
16 |
| 広島県 |
冷却 |
7 |
47 |
40 |
85 |
340 |
6,400 |
6,060 |
95 |
地中熱交換器の施工フロー
- ①位置確認
- 図面で指定された地中熱交換器の設置位置を現地で確認します。
- ② ボーリングマシン据付
- 現地にボーリングマシンを搬入し、所定の位置へ据付けます。
- ③ 削孔
- ボーリングマシンによりボアホールを削孔します。通常は直径15~20cm程度のボアホールを深さ100m程度まで削孔します。
- ④ 濁水処理
- 削孔により生じた濁水をタンクに貯め、産業廃棄物として処理します。
- ⑤ 削孔深度確認
- 所定の深度まで削孔できていることを確認します。
- ⑥ 地中熱交換器設置
- 先端がU字型に加工されたポリエチレンパイプをボアホールに挿入します。ポリエチレンパイプはロール状に巻いてあるため、途中で接続する必要はありません。
- ⑦ 硅砂投入
- ボアホールの空隙を埋めるために熱伝導率の高い硅砂を投入します。
- ⑧ 耐圧試験
- パイプの内部に圧力をかけて、漏れがないことを確認します。
- ⑨ サーマルレスポンステスト
- 地中熱交換器を用いて、地盤の熱的な性能を調べます。
- ⑩ 熱交換器切断養生
- 地上に残った余分なポリエチレンパイプを切断し、次の工程まで養生します。
- ⑪ 床掘
- 地中熱交換器までの横引き配管を埋設するため、配管ルートを掘削します。
- ⑫ 地中熱交換器接続
- 地中熱交換器を横引き配管に接続します。EF接合により継手とパイプを一体化して接続します。
- ⑬ 配管設置
- 横引き配管をルートに沿って設置します。
- ⑭ 耐圧試験
- パイプの内部に圧力をかけて、漏れがないことを確認します。
- ⑮ 埋戻
- 配管を埋設します。上部は駐車場、通路、緑地帯などさまざまな用途に利用できます。
地中熱利用に関わる計画立案から設計・施工・維持管理まで、
一貫したサービスをワンストップで提供します。
